株式会社仙福南陽堂

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日々の修復・表装事例

2024.12.25

古書・画修復

二祖対面図

折れ修復・金泥剥がれ修復
浄土紋裂地佛仕立て



浄土宗の祖師である法然上人と善導大師の夢での出会いを描いた図柄です。画面中央に強い流れの河を配し、手前に法然上人を、流れを隔てた奥の空間(彼岸)に半身金色の善導大師が描かれています。
法然上人が善導大師から念仏往生の教えを継承し、それを広めることを後押しされた証と受け止められています。
善導大師(613-681)は中国の唐の時代に活躍され、浄土宗でも五祖のうちの3番目にあげられ、阿弥陀如来の化身と尊敬されている高僧です。

法然上人の語録や伝記には、次のような二祖対面の夢が伝えられています。

法然上人の夢に、南北に連なる大きな山なみがそびえ、西側の山麓には清らかな水が流れる川が見えた。
法然上人が山の中腹まで登ると、浄土の空に浮かぶ紫の雲が見え、こちらへやってきました。
雲の中からは光が放たれ、浄土にいる孔雀や鸚鵡が現れ、しばらくすると紫雲の中から一人の僧が現れました。
その僧の衣は腰より下は金色、腰より上は墨染で、法然上人が「あなたは一体どなたですか」と尋ねると、「善導なり」と応えられました。

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